ニカラグア COE2025 受賞ロット
エル・パラシオ農園は、1984年から100年以上続く歴史あるコーヒー農園です。現在4代目のフェルナンド・チャベス氏の曽祖父であるトランシト・チャベス氏は、ニカラグアの太平洋沿岸の町に暮らしていましたが、この自然豊かな山岳地域に魅了されこの標高の高い丘陵地帯に土地を購入し移住したのが始まりです。ゼロからのコーヒー農園の開拓は、今や100年以上に亘ってチャベス一族の生業となり、彼らにとって一世紀以上に亘ってコーヒー産業に献身的に身を捧げてきた事は家族の誇りとなっています。現在は、フェルナンド氏の息子アルトゥーロ氏と共に、農園を守り続けています。
El Palacio
エル・パラシオ農園のあるヒノテガは、ニカラグアでも有数のコーヒー名産地として知られ、コーヒー生産に適切な穏やかで安定した気温と山間の冷涼な風によって素晴らしいコーヒーが生産される地域です。エル・パラシオ農園の標高1250mという高地では、昼夜の寒暖差も影響し、チェリーは時間をかけて栄養を蓄え、緩やかに成熟します。この恵まれた微気候によって際立つ複雑なフレーバーを蓄えると言います。
今日では、より持続可能で環境に優しいコーヒー生産を目指した取り組みも始めています。特に、エル・パラシオ農園の微気候の恩恵を維持できるように土壌の健康状態や生物多様性の促進に力を入れており、100年前にトランシト氏がこの土地に魅了された原風景を忘れる事のないように、誇りを以て次世代へ繋がる農園運営がされています。ヒノテガのコーヒー産業の歴史を大切にし、コーヒー対する情熱と愛情がコーヒーの風味に宿ることを願いながらエル・パラシオ農園の歴史はこれからも続いていきます。
ニカラグアCOE2025 概要
2025年のニカラグアCup of Excellenceは、今年も国内の多くの生産地域よりエントリーがされ、4月上旬のプリセレクションにて80ロットがナショナルステージ(国内審査会)へ選出。4月末~5月初旬に開催されたナショナルステージにて上位40LOTが5月5日から9日にかけて開催された国際審査へとコマを進めました。2025年のニカラグアCOEは、「WASHED」と「NATURAL&HONEY」の2つのカテゴリーに分類され、それぞれ15LOT、計30LOTが30LOTが見事にCup of Excellenceの栄冠に輝きました。
オークションは、6月19日~20日にかけて行われ、長時間の熱戦となり、大盛況のオークションになりました。
・ニカラグア Cup of Excellence 2025 Washed #11位 (Score:87.36)