HOW TO BREW | HARIO PEGASUS DRIPPER 01
ハリオ ペガサスドリッパー01用の2投式抽出レシピです。
抽出コンセプト
抽出におけるプロセス(変数)を減らし、どなたでも美味しいコーヒーが淹れられるよう、シンプルな抽出を追求したレシピです。
用意するもの
・浄水、または軟水のミネラルウォーター
・HARIO PEGASUS DRIPPER 01、台形ペーパーフィルター(できれば漂白済みのもの)
・コーヒーサーバー(カップでも可)
・コーヒーケトル、または細口のケトル
・コーヒースケール、またはキッチンスケール
・タイマー
・温度計
1 / レシピ:浅煎り
レシオ(比率) コーヒー粉/水 1:15 ~ 1:17
今回は粉を14g、お湯を230ml使用します。
挽き目は中細挽き。
・サーバー、またはカップにドリッパーとペーパーをセットします。
・1投目。タイマースタートと同時に、93 ~ 95℃の湯を、コーヒー粉全体に行き渡るように注ぎます。(約40ml ~50ml)
・注ぎ終わりに、粉全体に均等に湯が馴染むように軽く揺らします。
・45秒待ちます。
・2投目。湯面がドリッパーの8~9分目の高さになるまで、円を描くように注ぎます。
・湯面が8~9分目まで達したら、その高さをキープするように、粉の中心に細口でゆっくりと残りの全湯量を注ぎます。
・注ぎ終わり、湯面が少し下がったら粉に均等に湯が触れるように、軽く揺らします。
・ドリッパー下部の窓穴から、抽出液の流れを確認し、ポタポタと落ち始めたタイミングでドリッパーを外し、攪拌して抽出完了です。
浅煎りは粉が硬く、抽出効率が悪いため、基本的に細かめの挽き目、高温で抽出します。
2 / レシピ:中煎り~深煎り
レシオ(比率) コーヒー粉/水 1:15 ~ 1:17
挽き目は中挽き~中粗挽き(焙煎度によって調整してください)
・サーバー、またはカップにドリッパーとペーパーをセットします。
・1投目。タイマースタートと同時に、90 ~ 85℃の湯を、コーヒー粉全体に行き渡るように注ぎます。(約40ml ~50ml)
・注ぎ終わりに、粉全体に均等に湯が馴染むように軽く揺らします。
・45秒待ちます。
・2投目。湯面がドリッパーの8~9分目の高さになるまで、円を描くように注ぎます。
・湯面が8~9分目まで達したら、その高さをキープするように、粉の中心に細口でゆっくりと残りの全湯量を注ぎます。
・注ぎ終わり、湯面が少し下がったら粉に均等に湯が触れるように、軽く揺らします。
・ドリッパー下部の窓穴から、抽出液の流れを確認し、ポタポタと落ち始めたタイミングでドリッパーを外し、攪拌して抽出完了です。
ワンポイント:透過式ドリッパーなど、抽出速度が比較的速いドリッパーを普段お使いの方は、このレシピではいつもより少し細か目の挽き目からお試しください。
味や濃度の調整は基本的に、先ずは粉のメッシュ(挽き目)を変えてみる(雑味があるのであれば粗く、濃度が薄ければ細かく)、次に湯温を変えてみる(湯温は低くすればするほどマイルドな味わいになります)、レシオ(水と粉の比率)を変えてみる。これを順に試す事で、お好みの味わいに調整できるでしょう。
ペーパーリンス(ドリッパーに湯通しする事)は、漂白済みのペーパー以外の物を使う場合や、器具が極端に冷えている場合などは行った方がいいでしょう。
- 焙煎度問わず、抽出時間は2~3分以内に終えてください。この範囲を外れ、短すぎると未抽出、長すぎると過抽出になります。ペガサスドリッパーの抽出時間の調整はメッシュ(挽き目)、レシオ(粉と湯の比率)、または注湯のスピードで行うのが基本となります。
- ペガサスドリッパーは透過式(V60などの円錐1つ穴ドリッパー)と異なり、抽出時に落ちる湯量が一定に保たれるよう作られています。1投目で充分蒸らし、2投目の前半で成分を引き出し、後半はドリッパーに委ねるイメージです(2投目の後半にドリッパー内をやや飽和状態にする事がコツです)。
ペガサスドリッパーに慣れたら、透過式(V60など)にステップアップすると、より幅広い表現の抽出が楽しめるでしょう。