独特の風味を持っていることから世界中で高い評価を受けているイルガチェフェコーヒー。エチオピア南部の南エチオピア州ゲデオ県(zone)で生産されるコーヒーが、イルガチェフェの生産エリアに区分されています。コーヒーの生産が本格的に始まったのは、1950年代とコーヒーの生産文化からすると比較的新しいエリアですが、紅茶やジャスミンを思わせる華やかで特徴的なフレーバーで、1980年頃にシダモ(コーヒー産地)の中から、特徴的なものとして、区分されて今に至ります。その特別な風味は、肥沃な黒土と、コーヒーに適した気象条件の恩恵であると人々は信じ、川と森に囲まれた美しいAbaya湖を望む自然の中で、丁寧に作り上げられています。
エチオピア行政区分
Region(州):南エチオピア州(旧南部諸民族州)、シダマ州、オロミア州など
Zone(県):ゲデオ、グジ、シダマ等
Woreda(郡・町):ゲデオ県であれば、イルガチェッフェ、ゲデブ、コチェレなど
Kebere(集落):コンガ、イディド、ハフーサなど(元々は共産時代の200件の農家のグループ分けで、厳密な行政区に対する名称でない場合もあります)
※産地としてのイルガチェフェは、ゲデオzone一帯で生産されたコーヒーを指し、行政区としてのイルガチェフェは、ゲデオzone の中の一つのWoredaを指します。

WORKA
ウォルカ農協は2006年に210名の農家が共同で出資し設立した農協です。南エチオピア州ゲデオ県ゲデブ郡に位置するウォルカ農協は、ゲデブ郡の3つの集落の農民が利用しています。イルガチェフェ・コーヒーの主要産地でもあるこの地域にとって、コーヒー生産を支えるウォッシングステーションの存在は、生活を支える重要なインフラとなっています。
2002年まではECXを介してコーヒーの供給を行っていましたが、2006年からYCFCU(イルガチェフェコーヒー生産者組合連合)の傘下農協となり、現在のようにウォルカ農協として流通がされるようになりました。現在は、1117農家が所属する農協へ成長し、高品質なコーヒーを生産し、世界各国へ輸出しています。
ウォルカ農協の収穫期は10月後半から1月にかけて行われます。ウォッシングステーションでは、エチオピアで一般的な工程でウォッシュドプロセスが行われています。収穫したチェリーはウォッシングステーションに運び込まれると水槽に浸され、密度の低いチェリーや枝葉など浮遊物が取り除かれます。その後、エコパルパーを使ってチェリーの熟度選別や果肉除去、その後のパーチメントの水路での比重選別などを経て、ウェットパーチメントに仕上げられます。その後、水を張った発酵槽で2-3日かけてミューシレージを分解し、水洗して取り除きます。その後、半日ほどソーキングを行い、乾燥場へ移されます。乾燥中は攪拌を繰り返し、また損傷したパーチメントなどを取り除きながら適切な水分値になるまで2週間ほどかけて仕上げます。


