2050年問題と、COFFEEと、未来と。|THE WORD COFFEE ROASTERS TOKYO|

2050年問題と、Coffeeと、未来と。

2050年問題と、Coffeeと、未来と。 

 

2050年問題とは。

2050年までに世界規模の気候変動、温暖化、異常気象などを起因とする自然災害が激増し、様々な農作物などの供給量が減少し、食糧危機やその他様々な有害事象が起こるであろうと、世界中の研究機関等によって予測されてます。

無論、Coffeeに関してもそれは例外ではありません。

World Coffee Researchの報告によれば、2050年にはCoffee栽培適地が、現在の50%にまで減少すると予測されています。

これは単に「Coffeeが希少になる」「今のように当たり前に飲む事ができなくなる」というばかりではなく、生産国の経済に直接影響を及ぼす重大な問題を孕んでいます。

 

世界経済と、Coffee。

石油に次ぐ取引量のCoffee市場は、世界規模の超巨大産業。そしてCoffeeを生産する多くの途上国にとってそれは、経済を支える主要な産業です。

そんなCoffee産業が衰退すれば、途上国のみならず、世界経済全体へ様々な影響が波及する事は間違いありません。つまり私たち、或いは私たちの子孫の未来に直接影響が及ぶ、極めて重要な問題です。遠い異国だけの話ではありません。

 

未来を守るため。

2050年まではまだ少しの猶予があります。ヒトの技術革新のスピードが日々向上し続けていることを踏まえれば、未来に繋がる技術開発も進み、対策も可能でしょう。

実際に既にこの問題について、世界中で様々な取り組みが行われています。しかし当然ながら、それを支えるのもまた資本であり、それ無くしては何も成し得ません。現在の市場が更に成長し続けることで、この危機的状況に対する未来への投資へと繋がっていくのです。

 

私たちにできる事。

では私たち個人に何ができるのか。答えはシンプルです。

 

今すぐにできることの一つは、Coffeeを飲む事。

 

Specialty Coffeeに限らず、色々なCoffeeを今まで通り、或いは少しでも多くこれからも飲み続ける事でCoffee産業を守り、結果としてこれからの世界経済を支えることができるはずです。

 

ここまではCoffeeに絞って綴ってきましたが、2050年問題は前述したように、Coffeeに限った話ではありません。現実に予測されている、近い将来起こるであろう、世界規模の危機の話です。

あなたが失いたくない、守りたいと思う、愛する何かのために、先ず個人にできる事は、今より少しだけでも環境に想いを巡らせ、今まで通りそれを消費し、支える事ではないでしょうか。

小さな想いが連鎖して、この世界は形作られているのですから。

私たちの未来、そして私たちの紡ぐ大切な存在の未来を守るためにできる事は、小さなことからでも、今すぐに始める事ができます。そしてそれは決して難しい事ではないはずです。

今を生きる私たちひとりひとりの意識や想いに、未来の全てが委ねられているのです。

 

より良い未来のために、今を楽しむ。

今、当たり前のように楽しんでいるその美味しいCoffeeが飲めなくなるのはいつなのか、現時点では誰にも分かりません。これを記している今この瞬間も、栽培適地は減り続けている事でしょう。

いつその日が訪れるか分からない今、お好きな産地や農園の銘柄であったり、まだ飲んだことのない品種や銘柄など、できるだけ多くのCoffeeを楽しむことをお勧めします。

その結果として、未来の景色はより良いものになるはずです。

ブログに戻る