スペシャルティコーヒーを楽しむ。
”美味しい” だけではない、スペシャルティコーヒーの世界。
Specialty Coffee × Traceability × Crossmodal = Flavor
味わいに影響を与えるクロスモーダル知覚
アウトドアなどで作る料理やCoffeeは、それがどんなものであれ、いつもより美味しく感じる経験をしたことがある方も多いと思います。日本食であれば、その繊細で美しい盛り付けなどが味わいに影響を与える事はよく知られています。
それはスペシャルティコーヒーに関しても例外ではありません。
甘い香りの香水を嗅ぐと、味覚では感じていないはずの「甘さ」を、嗅覚を通して感じられることがあります。同じように、例えばエチオピアのナチュラルから感じられる特有のストロベリー等の香りは、粉を挽いた時点から甘味を感じさせ、それは飲んでいる間も持続し、無意識に甘さとして知覚されます。
この知覚の相互作用を、クロスモーダル知覚と言います。人間の異なる感覚、知覚が相互に作用し、影響を及ぼし合う現象です。
Traceability
情報と視覚と味覚の関係
スペシャルティコーヒーは、トレーサビリティの観点から沢山の情報が併せて得られます。その一部として、以下のような表記はショップでよく見られると思います。
Origin=原産国名 Region=生産地域 Producer=生産者名 Variety=品種 Process=精製方法 Altitude=標高 Taste=フレーバー
この各項目は好みのCoffeeを探す、または選ぶ際に役立つ情報です。
そして、これは前述したクロスモーダル知覚にも影響を与えます。例えばフレーバーの項目を視覚で認識してから飲むCoffeeは、そうでない場合と比べて、味わいに差を感じるかもしれません。
もちろん感じ方、知覚は人により異なりますから、それぞれ違った体験をすることでしょう。
世界各地から運ばれ、それぞれの物語を含んだ”スペシャルティコーヒー”というユニークで特別な飲み物を、今以上に楽しむきっかけは、それに纏わる情報、言葉たちの中にあるのかもしれません。
THE WORD COFFEEでは、各銘柄のページにその豆の持つストーリーをご紹介しています。ぜひご覧いただければ幸いです。