COFFEE ×  HYDRATION

COFFEE × HYDRATION

COFFEE × HYDRATION

Coffee×水分補給

 

結論から言えば、Coffeeは水分補給になります。

 

暑い時期になると「Coffeeは水分補給に適さない」と何故かよく耳にしますが、実際にはそのほとんどが根拠に乏しいものばかりです。

一方で「Coffeeは水分補給になる」という論文や研究は複数存在します。

エビデンスを基に要点だけを簡単に解説します。

 

カフェインの利尿作用に起因する脱水症状は起こり得るのか

 

Coffeeには利尿作用のあるカフェインが含まれ、脱水状態になるため水分補給に向かないと、言われることがあります。Coffeeが水分補給に適さない理由としてよく挙げられる言説ですが、これに関しても、水のみとカフェインを含む飲料を摂取した場合(4グループに分け追跡調査)で、有意な差は認められなかったとの研究結果が報告されています。

カフェインには弱い利尿作用はあるものの、脱水症状を起こすほどの強い影響は無い事がすでに科学的に証明されているのです。

とは言うものの、Coffeeには他の飲料と比べ、非常に多くの化学成分が含まれ、カフェイン以外にも利尿作用を促す成分もあり、それに対する感度も個々に異なりますので、Coffeeを飲む事でトイレが近くなる方が多い事も事実です。

しかしそれでも異常な量を一度に過剰摂取でもしない限り、Coffeeの成分が原因で脱水状態になる方など殆どいないでしょう。

 

仮にもしCoffeeを飲んだ事で脱水症状が起こるのであれば、誰よりもCoffeeを多く摂取しているであろう私たちロースター、バリスタは毎日脱水に苦しんでいることになってしまいます。

実際にどうなのかは言うまでもありません。

 

Coffeeは水分補給に適しているのか

 

ある研究では、Coffee摂取も水摂取(対照)も体水分に変化を及ぼさない(Coffee摂取者における介入研究)という結果が出ています。

つまり、水分の補給を目的として水とCoffeeで比較したところ、殆ど差はなかったと言う結論が得られました。

 そもそもCoffeeの98〜99%は水です。水分が足りていない時などは、飲まないより飲んだ方が当然良いですし、真夏にCoffeeを飲んでももちろん問題ありません。

 

暑い日のアイスコーヒーは格別です。美味しいからとついつい飲み過ぎてしまわないよう、今まで通り、適度に楽しみましょう。

 

-カフェインが身体に及ぼす影響は利尿作用以外に多々あります。適量であれば良い影響をもたらしますが、飲み過ぎは過剰摂取となり、身体に悪影響を及ぼしますので、Coffeeに限らずカフェインを含む飲料の飲み過ぎには注意が必要です。

-通常の生活においてはCoffeeやお茶などは水分補給として充分役割を果たしますが、スポーツや運動時など激しく水分を失っている状態では、水分と同時に身体にとって必要なナトリウムやカリウムなどを多く速やかに摂取するために、スポーツドリンクなど電解質を含む適切な飲料を摂取しましょう。

 COFFEEとカフェインについて

 

参考資料(一部、抜粋):

https://ilsijapan-org.prm-ssl.jp/ILSIJapan/BOOK/Newsletter/Water-1-NL_1006.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/59/4/59_590401/_pdf

https://www.nestle.co.jp/sites/g/files/pydnoa331/files/asset-library/documents/nhw/interview7.pdf

 

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